5.鉄部、非鉄はどういった塗料を使うの?

鉄部塗装の場合

1.鉄部とは、一般にサビがでる素材です。(非鉄でもサビ出ます)直接塗れる塗料としては水性系以外の塗料を使います。しかし、サビを止める為にサビ止め入りの下塗りをし上塗りを実施します。(サビ止め入り上塗り塗料もあります。)

2.当社が使用する塗料は2液弱溶剤NADウレタンシリコンを使います。2液弱溶剤アクリルシリコンの方が若干耐候性(光沢率)が高いのですが鉄部にはウレタン系が密着率が高いのです。

NAD系塗料は、下塗りがいらず2回の塗装で済み、密着性に優れた効率の良い塗料です。雨染みなども綺麗に消すことができます。

非鉄塗装の場合

1.樋塗装の場合

(1)樋の材質は塩化ビニールでできていますので当然水性系はNGです。

(2)樋塗装の手順として、一番確実な方法は、2液強溶剤塩ビプライマーで下塗りし2液弱溶剤ウレタン系塗料を使うのが一番ベストです。しかし、値段、手間を考えれば同等の効果が得られる方法として、樋にペーパーで荒目ケレンをし2液弱溶剤NADウレタンシリコン+弾性硬化剤で塗装します。アクリルシリコンだと当社の実験結果で剥離のリスクが高いのが判明しました。

2.その他塩ビ系塗装の場合

(1)その他塩ビ系では、主に外壁の化粧廻部分です。非鉄系の下塗り塗料でも対応可能ですが、当社で実験結果で剥離のリスクが高いのが判明しました。塩ビ系には専用の2液強溶剤塩ビプライマー下塗り後上塗りか、表面のフィルムを痛みつけない程度のケレン後、2液弱溶剤NADウレタンシリコン系の塗料をお勧めします。

3.アルミ・ステンレス塗装の場合

(1)一番厄介なのはアルミ・ステンレス・スチールです。塗装方法としては、専用の下塗り塗料を使用します。間違いはないですが、アルミ・ステンレス・スチールの上に塗装を施してある場合は表面に浮いている塗膜のみケレンし、直接2液弱溶剤NADウレタンシリコンでの塗装でも問題ありません。よく複合型の下塗り塗料を使用しましたが剥がれす。