外壁の種類とチェックポイント

モルタル壁の塗り替えサイン

モルタル壁にも様々な種類があります。

1.スタッコ外壁について

スタッコは、各種スタッコ材を5~10mm程度の厚さで吹き付けたものです。 塗装面の凹凸が多い為、汚れやすいです。
塗り替え時は、塗料の吸い込みが非常に多く、施工に手間が掛かり、湿気による塗膜の膨れを抑える為、透湿性シーラーの塗料を選定します。主な種類には、アクリルスタッコ・セメントスタッコ・弾性スタッコ等があります。

2. リシン外壁について

リシン壁は、表面が細かい砂壁状の外壁です。昭和40年代~50年代に流行りました。壁面にクラックが生じやすく、塗膜の表面に汚れが付きやすく、最近ではあまり見かけない仕様となっています。

3.吹付タイル外壁について

吹き付けタイルは、各種タイル材を1~3ミリ程度の厚さで吹き付けたもので、おうとつがある陶磁器調の外壁。
吹き付けタイルには、「吹き放し仕上げ」と「ヘッドカット仕上げ」があります。吹付けタイルの粒の大きさは、吹付ガンのチップ口径の大きさによって変える事ができます。
吹き付けタイルの塗り替え時は、塗料の吸い込みが少ないので、とても塗りやすいです。

4.左官外壁について

ジョリパット、ベルアート等の土壁調の左官仕上げになっています。コテ仕上げ・櫛目引き仕上げ等、様々な種類があります。
塗り替え時には、透湿性シーラー後、可とう性塗料の下塗り後、上塗りを行います。

1.ピンホールの発生
外壁の表面にポツポツと小さな穴が、いくつも開いています。これは吹き付け塗装 の時に空気を巻き込んでしまい、乾燥過程でその空気が抜ける際に出来る穴のことで、 これを「ピンホール」と呼んでいます。この現象も、防水効果を損なう原因の一つです。
         
2. 塗膜のチョーキング
手に白い粉のようなものが付着した場合は、塗料の防水性が切れるサインです。 最も一般的な塗装の寿命が判断出来る方法です。
     
3. ヘアクラックの発生  
一見、何事もないように見える壁でも、よく見ると無数の細かいひび割れがあることが あります。これを「ヘアクラック」(髪の毛のように細かいひび割れ)といい、防水効果切れの 赤信号です。このような所から、雨水などが浸入していきます。  
     

サイディング壁の塗り替ええサイン

サイディング壁にも(窯業系サイディング、タイル調サイディング、金属サイディング)種類があります。
窯業系の中にラップサイディングがあります。


外壁にこんな現象ありませんか?

□ 色あせ・変色が著しい

□ 塗膜(塗料が乾いて固まった状態)のはがれや膨れ、ヒビ割れが目立つ

□ 落ちなくなった汚れやカビがある

□ サイディングの目地に隙間やヒビがある

□ 日当たりの良い場所のサイディングに触れると白い粉が手に付く(チョーキング)

□ 下からや側面から見たとき、反りや膨らみがある

□ 水をかけると、しっとりと濡れて水を弾かない

1.コーキングのひび割れ
意外と見落としがちな目地の”ヒビ割れ”。目地が剥がれて”すきま” が出来ていることもあります。ヒビ割れから水分が染み込み、内部まで 痛めてしまいます。 発見したら早期対策を

2.塗膜のチョーキング
「塗装の膜」による防水効果が失われると、窯業系サイディングの 場合、雨水が浸み込むようになります。チョーキング現象は防水効果が 失われているサインです。

3.反り・膨らみによる「すきま」
サイディングボード自体に水が浸み込むと反りや膨張の原因に なります。早め早めの点検補修を。